About D-center

ディープテック・シリアルイノベーションセンターは、大学の持つ深い知見を駆使することによって、教育と研究を刷新する連続的な知的循環を創造します。

世界が、そして社会が、急速に変化しています。AI をはじめとする技術革新、緊張する国際関係、そして国内では少子高齢化に伴う産業構造の変化。これまでの常識が全く通用しない、不確実性の高い時代を、私たちは生きざるを得ません。

大学は変わらなくてよいのでしょうか。大きな変化に対応できているでしょうか。

これまで名古屋大学は、自由闊達な学風の下、論理的な思考力と想像力に富んだ勇気ある知識人を育てることを目指してきました。

そうした知の遺産を活かして、より急激な社会変化を受容し、新たな価値を生み出していく精神と行動力を持った人を育てる必要があります。私たちは、そうした人々を、アントレプレナーと呼びます。

私たちは、大学の知的循環の中から数多くのアントレプレナーを輩出し、新たな価値が次々と溢れ出す世界を創出していきたい。

私たちディープテック・シリアルイノベーションセンター、通称 D センターには、大きく 3 つのミッションがあります。

第 1 に、新しいアントレプレナーシップ教育を提案すること。まだアントレプレナーとして生きることを知らない人たちに、興味・関心を感じてもらう教育を創出します。私たちが向き合う急激な変化とはどのようなものか、そしてその中で価値を生み出すにはどうすべきなのか。研究と実務経験の両面から検討し、革新的な教育プログラムの在り方を探ります。

第 2 に、幅広い対象にアントレプレナーシップ教育を提供すること。名古屋大学の全学部の 1 年生にアントレプレナーシップ教育を必修化します。さらに学部・大学院の期間を通じて多様なアントレプレナーシップ教育を選択できるようにします。

第 3 に、アントレプレナーが活動を実践できる場を企画・運営すること。自らの興味や関心を育てたアントレプレナーが集まり、クリエイティブな活動を実践できる場所を提供します。アントレプレナーの相互作用を起こせる、イノベーティブなカルチャーを醸成します。

このように D センターは多彩な方法でアントレプレナーシップを涵養していきます。オンデマンド授業で、ワークショップ授業で、イベントで、そして場の提供とカルチャーの醸成を通じて。

高いポテンシャルを持つ名古屋大学の学生や研究者が自分らしく興味関心を育み、教育や研究によって伸ばした専門性を互いに切磋琢磨する。そうした相互作用の渦中からイノベーションが連続的に生成されていくはずです。

ディープテック・シリアルイノベーションセンターの挑戦に、ご期待ください。